・住所石川県七尾市能登島須曽町タ部21番地5
・tel0767-53-8437(七尾市教育委員会文化財課)
日本の古墳には例が少ない高句麗式の構造の古墳。
能登島の南岸に臨む字須曽の背後丘陵に所在し、標高約80メートル。一辺が20m程度、高さ約4.5メートルで、古墳時代後期に属する横穴式の方墳ですが、石室が2つあること、横穴が石室の長辺に接続していること、石室の天井部は隅三角持送技法によりドーム状になっていることなど、日本の古墳には例が少ない高句麗式の構造を備えている特長があります。
2基の石室とも長い羨道部をもち、全長約7メートル前後にあり、雄室と呼ばれる東側の石室は平面形はT字形で、雌室の方は逆L字形に造られています。石室用材は能登島に産出する安山岩室板石です。
構築されたのは古墳が殆ど作られなくなった7世紀中頃とされ、被葬者は判っていません。1981年(昭和56年)、国の史跡に指定されました。2基一対の石積み墓室は内部を見学することができます。
近くには『蝦夷穴歴史センター』があり、出土品や発掘中の写真、島内の遺跡出土品などが展示されています。
■施設の概要(資料館蝦夷穴歴史センター)
・営業時間9:00〜17:00
・休館日火、水曜日(祝日の場合翌日)、冬季(11月21日から3月19日)
・駐車場有り
・入館料110円(高校生以下無料)
・備考入園のみの場合 無料