・住所石川県七尾市能登島須曽町23-19
・tel0767-85-2401
坂下水産は昭和63年から須曽地区の湾内で、かき貝養殖をスタートしました。
自慢は、育て始めてから1年以上持ち越さない、いわゆる「1年ガキ」を扱っていることです。長期間、海の中にいて出荷される「2年ガキ」と比べて1年ガキは泥臭さがなく、どんな料理にも使えることが特徴です。
家族で営む会社ですが、その品質の良さで人気が高く、生産量はむき身にしてひと冬で5〜8トンにものぼります。
お客さんのニーズに合わせ、11月上旬より買い求めることができます。6月から育て始め、毎年12月20日頃までにとれるカキの身は小ぶりでクセが全くありません。その後、12月下旬よりカキの身は急に大きくなり始めます。年明けから身にボリユームが出てくるのと共に「本当のカキの味が楽しめますよ」と坂下さんは話します。
販売はその評判の良さから、直(じか)売り(宅配を含む)がほとんどです。そのほか金沢中央市場と七尾の魚市場に卸ろしています。
シーズン中は毎日水揚げしている、とびきり新鮮で甘味のある「能登島のカキ」。そのポイントは潮の流れやエサ(プランクトン)の良さにあるようです。そして「島で唯一のカキ養殖場なので、伸び伸び育ってるんじゃないかなぁ」と坂下さんは笑顔で答えてくれました。
意外なことかも知れませんが、ここのもう1つの味はお米です。「かきがら米」は偶然から生まれた商品です。以前、田んぼの深さを一定に整えるために、処理に困っていたカキの殻を田の深場に投入していたそうです。数年間続けていたところ、収穫したお米がおいしく感じられ、しだいに殻のおかげと確信しました。農業普及員に背中を押され、数年前「かきがら米生産グループ」を立ち上げました。甘味の強いコシヒカリのかきがら米。「冷めてもウマいコメが本当に美味しいお米なんだよ。」なるほど納得です。
クチコミで年々販路は県外にも広がっています。じわじわ広まればいい、と坂下さんは話します。こちらも直売りがほとんどです。30キロの大袋からオシャレなパッケージの小売りまでありますので、お気軽にお問い合わせください。