●かきもち作り
かきもちとは『おかき』のこと。昔は冬になると島の家庭でも当たり前のように作られていました。薄く切って干しておいたモチを、ヒモでつなげていく冬場の手しごと体験です。
かきもちとは『おかき』のこと。昔は冬になると島の家庭でも当たり前のように作られていました。薄く切って干しておいたモチを、ヒモでつなげていく冬場の手しごと体験です。
下準備には5日間ほどかかっています。蒸したモチ米をもちつき機へ入れる時に、モチがいろんな味や色になるように、黒豆やユズといった素材を一緒に入れます。みるみるうちに色や模様のついた華やかなモチになっていきます。ラップをしいた細長い木型に流し込むように入れ、それから乾燥させ、厚さ5ミリくらいに切ってさらに乾かす、という作業に3日間かけます。
さて、このペラペラの薄いモチをビニールヒモにはさんで編み、仕上げていきます。今日の体験者は小学生の皆さん。はじめは皆、できるのか不安です。かきもち作りは湿気をきらうので、ストーブも使わない寒い中での作業となります。まずカラフルなおモチ選びをします。ゴマ入り、干しエビ入り、ヨモギ、クチナシ、シソの粉入り・・・・。その時々で5種類は用意されています。
いよいよ手ほどきを受けながら編んでいきます。1列に使うモチは15枚。カンタンそうに見えますが、しっかり1枚ずつキュッキュッとヒモでしめるのは思ったより難しいのです。たまに両はじを持って揺らし、抜け出てこないか確かめます。最後のヒモだけの部分は、両手のひらを合わせてヒモどうしをよりあわせていきます。教える人は、まるで手品のようにスルスルとヒモを編んでいきます。始めてから30分、長いかきもちの列が、1人あたり2本でき上がりました。参加した小学生の感想は「1本半くらい作ったらコツがわかって慣れてきた」「楽しかった。また作りたい!」などなど。
自分で編み上げたかきもちは、もちろんお持ち帰りできます。数日中に軽く焼いてモチモチを味わうも良し、寒い場所で2、3ヶ月吊るして乾かし油で揚げれば自家製のサクサクおかきが楽しめます。
寒い中での作業の後は、温かい山野草のお茶を飲みながら、島の昔話に耳を傾けてみるのもいいものです。
施設名
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期間 | 費用 | 備考 |
ねねの会 代表:海老惠子 住所:能登島向田町95 TEL:0767-84-1029 |
12月
| 2月 |
1,500円 かき餅2本付 (1本に15枚) |
所要時間:1時間 申込人数:3〜10名 |