「いろんな魚が一緒にいて、どうして仲良しなんですか?」
そんな質問が気軽にできるのもこのツアーならでは。
能登島の中央部にあるのとじま水族館。能登半島近海に住む魚を中心に約500種4万点の生きものを飼育しています。2010年、装いも新しく世界最大の魚類ジンベエザメがお目見えし、ファミリー客で賑わっています。この水族館では、注目のツアーが開催されています。その名も「水族館裏側探検隊」。毎週土曜日、先着10名で開催されている人気のツアーです。
では、ツアーに同行し、その魅力をご紹介しましょう。ツアーは、午前と午後の2回開催されます。当日、早めに申し込みをした方が良いでしょう。案内のお兄さんが隊長。そして見学の私たちは、隊員となってツアーが始まります。まずは、通常、お客さんが見る側から観察しました。
そしていよいよ裏へ通じるドアを開け、ワクワクドキドキ、恐る恐る中へ踏み出します。中は、お魚の匂いがいっぱいです。機械やパイプが縦横に走っています。まずやってきたのは、巨大な回遊水槽の上。ここは、先に見ていたブリやカンパチなどの常に回遊する大型の魚を中心に展示しているドーナツ状の水槽です。勢いよく泳ぐ魚を真上から見るのは初めての経験。
愛嬌のある魚たちにも手の届きそうなくらい間近で見る事ができます。水槽越しで見るのとでは、リアルさが違い、子供も大人も興味深々。
さて、ここは、どこでしょう。
様々な魚や動物の食事を用意する、お家でいえば、台所にあたる場所です。隊長が手にしているのは、アジ。それぞれ種類によってエサの種類も異なります。普通、大型魚やペンギンはエサの小魚をまるのみにするので、病気になってもエサの中に薬を入れ食べさせる事ができます。しかしラッコの場合は、かんで食事をします。薬が入っていると分かると薬を吐き出してしまうため、常に病気をさせないように気を使っているとのことです。
さらに色々な説明を聞きながら、狭い通路を登ったり降りたり。まるでアドベンチャー気分が味わえます。
最後は、イルカのトレーニングセンターへと向かいます。イルカをこんなに近くから見る事ができるのは、このツアーならではです。イルカたちは、「ねえ、遊ぼうよ」とおねだりしているようなしぐさで、とてもかわいいですよ。楽しかったツアーもあっという間に終了しました。