・住所能登島大橋のたもとの大駐車場
・tel0767-85-2425(川田)
春、暖かい季節になると、能登島大橋のたもとの大駐車場で、賑やかな女性たちのマーケットが開かれます。テントには大きく「母ちゃん市場」と書かれ、まるで島へ来るお客さんを「こんかいね〜」と、出迎えているようです。
毎週土日の朝9時半から、16人の島の母ちゃん達が、家の畑で作っている旬の野菜や花、海でとってきた貝や海草類を販売しているのです。
会長の川田武子さん、会を始める以前は周囲から「西(島の西部)のかあちゃんらちも、なんかせんかいね」と言われても「まさか」と首を振っていました。ところが女性企業家の講演を聴いて刺激を受け、やってみようと思い、さっそく講演会場にいた数人の島の女性と「恵の会」を作りました。
平成18年4月に青空市場としてスタートしたところ、雨天でも楽しみたいという人からの寄付で、専用のテントができあがりました。周りに支えられながら、数年間続いています。
市場に並ぶ野菜は、もともと自分たちが安心して食べるために作っていたものなので、農薬をなるべく減らして栽培しています。
採れたてをすぐ近くで調達するため、スーパーで買うものとは見た目のツヤも味もひと味違います。野菜は、種類ごとに日誌をつけて成長を把握し、自信を持って提供しています。
春にはワラビやタケノコ、夏にはスイカやトウモロコシ、海のテングサやサザエ、そして秋にはダイコン、ハクサイ、山で採れたコケ(キノコ)類などが並びます。また、梅干やラッキョウといった加工品や、布ぞうりなどの手作り小物も販売しています。
起業といっても、その主な目的は、お客さんとのふれあいを通して、自分たちが元気でいられるように、そして地域おこしというところにあります。ご購入いただいたお客さんには、調理の仕方のアドバイスも行っています。
個性あふれるメンバーの話を聞いてみるのも楽しみ方の1つ。海女さんのように海へ潜るのが好きな人、能登野菜の料理コンテストで優勝した人、いろんな母ちゃんがそろっています。
市場は冬にさしかかる前、10月末まで続きます。
・営業期間4月〜10月
・営業時間毎週土日の朝8:30〜売り切れ次第終了
・駐車場有り